Making Video
裏ネタ

・劇中、先客なのに最後までほったらかしにされて怒りのバイオリンを披露する客を演じているのは、日本を代表する本物のバイオリニスト、桑野聖氏である。本楽曲の超難易度のバイオリンソロも全て同氏の演奏である。
 
・ヘアサロンのマスター役は日本を代表する著名なヘアデザイナー、リョージ イマイズミ氏である。
 
・カットされていくミナの髪はイマイズミ氏が用意したウィッグで、長くて量のある実際の髪の毛をベッタリと固め、その上から装着している。撮影はシナリオの時系列通りに進められていたため、落雷からヘアサロンに駆け込むまでのシーンでもウィッグをつけていた。(メイキングビデオ参照)
 
・1番のヘアカットシーンは低速で歌い、早回しで口が合うように撮影したものである。失敗したらウィッグを作り直さなければならないため一発勝負であった。またイマイズミ氏は見映えを考慮し、終盤は左右に立ち位置を何度も変えてカットを行った。見事成功し、スタジオに一斉に拍手がわき上がった。(メイキングビデオ参照)
 

見事な技を披露するリョージ イマイズミ氏
 
・ヘアサロンの助手役はアニメや広告のタイトルロゴなどのデザイナー、神さやか氏である。本作ではタイトルロゴも手がけている。
 
・ミナは冒頭で落雷と共に登場する。短時間で分かりづらいが、落雷直前までミナは映像に存在していない。
 
・ヘアサロンの後ろの棚にイメルアが2012年に初めて制作したパンフレットが飾られている。(上の写真の左下の上段)

・飛び回っている黒いモザイクの塊「グシャグシャ」は、危険が予測されるような行動を起こそうとしている者の目を隠して安全を確保しようとする、心優しい生命体という設定である。よく見ると1番のアニメシーンの暗闇に紛れて登場している。最後はミナに「そんな善意はいらないっ!」とばかり弾かれ、泣く泣く退散している。ただの黒い塊だが、線の太さやモザイク効果の深さの調整など、最もキャラ原案やイラストで苦労したキャラクターである。
 

登場時間が結構長い黒い塊
 
・ヘアサロンの助手は終盤にかけてヘアサロンと無関係なものを持ち歩くようになる。「助手の七つ道具」として絵コンテに書き込まれている。(七つ道具は設定資料集&フォトアルバムに詳細が掲載)
 
・1番サビの明るい背景から暗い背景に変わる直前、左下にピアノの絵が映り込むが、合いの手(笛のような音)の「G-D-G-A-B-A」の音の通りに鍵盤が動いている。
 
・1番サビ終わりの銃殺(?)シーンは帯広で浜渦が撮影したものである。またシャンプーシーンの終盤に何度か映り込む、腕を振る指導者らしきミナのシルエットはポーランド東部の町ルブリンで撮影されたものである。元々はルブリンで「暗殺したい!」用の素材を撮影していたのだが、結局仕切り直しになってほとんどがボツとなった。
 

ポーランド版?「暗殺したい!」 

 
・エンディングシーンのSPはファンから募集されたエキストラ3名と知り合い1名で構成されたが、男前ばかりが集まって浜渦監督を驚かせている。
 
・同じくエンディングシーンに総裁にゴマをする「腰巾着<学園理事長>」役は、現役の大学教授である。当初は「学長」という設定だったが、現実世界と照らし合わせるなら私学のトップになるので「理事長」とすべきでは、という彼の指摘により変更となった。
 

SP、SP、理事長、総裁、SP、SP 

 
・画面が斜めになりイメるんが画面を巻くように飛ぶシーンは、監督の指示ミスでリョージ氏が映り込んでしまっていたため、合成で姿を消している。
 
・アニメシーンの背景は北海道のホロカヤントー近くの丘の上で、浜渦が過去に撮影した写真を使用している。当初はアニメではなく実写の予定だった。

・冒頭のミナがぶつかりながら走るシーンで、道路向こう側に記録撮影隊が映り込んでいる。
 
・シャンプーCMシーンのボトルは実はシャンプーではない。よく見ると赤いボトルは「青じそドレッシング」、金のボトルは「グレービーソース」と描かれている。4K版でないと非常に読みづらい。
 

販売計画も持ち上がった
 
・監督の浜渦が自ら出演しており、完成披露パーティー版(2018年版)では「浜渦正生 内閣官房副官長 / 都特別顧問、国家保証安全局長を歴任 / 大日折返会→量産主義者同盟→自由選民党」という肩書きが記されていた。副官長や安全局長など、いずれも実在しないものであり、もちろん元某副知事とも一切関係が無い。2019年の完成版では海外の視聴者に対応するために「Prime Minister」となった。 ちなみに大日折返会は「大日本」の空目を期しつつも大阪の大日駅で折り返す電車のパロディ、量産主義者同盟は共○主義者同盟のパロディであり、自由選民党まで辿り着いて「転向しまくってるやんけ」と一人でツッコんで楽しむために作った悪趣味極まりない設定である。
 
浜渦の趣味が滲み出ている
 
・イメるんが最後にシチューにつられて居残ってしまうのは、最後にミナと一緒にヘアサロンを出るとシナリオ的にも編集的にも面倒だからという理由で用意された設定である。しかし助手が帰るときにもイメるんは出てきておらず、「最終的にはどうなったか分からない」という設定になった。またよく見るとイメるんの本体がこのときだけ若干透けているが、編集段階で実験的に薄くしたまま戻さず、「お腹が空くと薄くなる」という後付けの設定をしたものである。
 
・アニメシーンのホタルは、赤いホタルが「闘う市民」、黄色が「不安を感じている市民」、青が「気づきはじめた市民」という、実はかなり重要なキャラクターである。赤いホタルのうちひとつが激しく光った後に消滅しているが、すなわちこれは「抗ってやられてしまった人」ということである。アニメシーンはミナの妄想であり、2番のサビは「多くのホタルが立ち上がっている」という理想が表現されている。ちなみにホタルという名称は便宜上そう呼んでいて昆虫をイメージしたものではない。
 
やられた市民…やはり浜渦の趣味が滲み出ている
 
・ヘアサロンの外観と中身は別の場所で撮影されている。外観は浜渦とミナが某国首相を実際に見た時と似た情景を考えて選んだ。
 
・冒頭部の撮影地は浜渦がかつて勤めていたゲーム会社の前である(退職後に移転した社屋で浜渦はここには勤めていない)。これは意図したわけでなく、知っている都内の多くの候補地の中で最もイメージに近かった場所だったからである。
 
・撮影は日本BtoB広告賞、講談社広告賞などを受賞した、日本を代表するカメラマン笹口悦民氏である。この作品がきっかけで、逆に浜渦が笹口氏撮影の「丸山珈琲」や「シャルマン」の映像作品の楽曲を依頼されるようになった。浜渦は「まさか『暗殺したい!』の制作予算を補うことが出来るとは」と笹口氏に頭が上がらなくなった。

・2回目のサビのモザイクがかかった背景は何…!?
 
・映像の中に隠し文字が3つある!?1つは比較的見つけやすいが、残りの2つは非常に見つけづらく、片方は4K版でも判別困難のようだ。浜渦監督は「怖かったので見つけにくく加工したが、自分でも見つけられなくなった」とコメントしている。またほとんどの作業が完了した後に浜渦が付け加えたため、スタッフの殆どが知らない。
 
・2番のヘアセットシーンで一瞬止まってリョージ氏が櫛を置くシーンは何を表してるの!?
 
・1番と2番のサビのミナの口パクは何と言ってるの!?字幕にさえモザイクがかかっているけど、ヤバいこと…!?
 
 →回答は○万再生後など記念すべき時か、きまぐれに発表予定!

・元々の完成予定は2017年の春だったが、監督の浜渦の多忙のために2018年春に延期され、また浜渦がAfter Effectsを購入しハマってしまったためにさらに9月の完成披露パーティーまで延期された。パーティーで完成品を披露し、制作チームも解散したが、さらに浜渦が手を加えたいとエフェクト作業を続け、2019年2月3日にようやく完成した。しかし完成版として使用されているデータの日付は2019年4月17日であり、これが正真正銘の完成日のようだ。
 
・なぜか4Kで作り始めた上、浜渦のデータ管理がヘタなため、このMVを作るのに4テラバイト以上ものHDDを使った。しかも音楽制作の音源用HDDであった。
 


 
・本楽曲の初演は実は2015年の夏で、MV完成の3年半も前である。またMVの構想を思いついたのは某国首相をたまたま街中で見かけたことがきっかけであるが、監督の浜渦は「あの時、暗殺しておかなくてすみません」と冗談めかして振り返っている。